2005-2006 シーズン


No.03 2005/12/23 尻別岳 晴れ 粉雪


今シーズン最初の山。
全く登れる気がしない。
100m程登ってもうアップアップ。
心臓の鼓動が収まらない。
何度ももうやめようと思った。
一所懸命止める理由を探している自分がいた。
ここで止めたら、自分の山は終わってしまう。
「何のために北海道に残ったんだよ?」
「ここで止めたら会社を辞めてまで北海道に残った意味が無いだろう!」
止めたい自分と続けたい自分の鬩ぎ合いが続いた。
「っ、辛い。。。」
ふと見上げると、先行していたスッカがこちらに向かってストックを振っていた。
「えっ、待っててくれた?」
ほとんど諦めかけていたところで励まされた。
「もう少し頑張ってみよう。」
1時間ほどして鼓動も収まって一安心。
先行のメンバーにも何とか追いついた。
「このまま行ければ。。。」
なんて願いは直ぐに掻き消された。
今度はアキレス腱が痛み出す。
「なんだよぉ、あんなにバクバクしていた鼓動も収まって身体に疲れも無いのに。。。」
「イテェ〜〜」
痛みを堪えて登り続ける。
頑張って何とか1000mまで登った。
もう、充分頑張ったんだからここで止めてもいいと思ったが、あと100m登ればピークだ。
あと、30分頑張ればピークに着ける。
「今まで頑張ったんだからもう少し頑張ろう!」
自分に言い聞かせて頑張った。
やっとピークに到着。
「皆さんお待たせしました!」

何時もより多めに休みを取って滑走準備。
アキレス腱の痛みも随分治まった。
最後尾から滑走開始。
締まり雪で板が良く走る。
スピードが乗って面白いけど身体がちょっと遅れ気味。
滑り込んでないから仕方がない。
あっと言う間に600mまで滑り降りる。
標高差500m。
大満足。

ここで他のメンバーは登り返してもう一本滑るといっていたが、流石に登り返す気力は無かったので一人で下山。

やっぱり登り切ってよかった。
これで、今シーズンもやっていけそうだ。




バックカントリーの必需品

Colchuck

ポール 

MSR

GARMIN

PIEPS DSP

ショベル

プローブ



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